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旅する気分で学ぶ中国語コラム【第四弾】 ―中国旅行クリエイター・一騎さんとのコラボ連載―
第四弾:【重慶】知られざるもう一つのマリーナベイサンズ?
皆さん、こんにちは!
今回の舞台は、前回に引き続き、高層ビルが林立する近未来都市・重慶(Chóngqìng)です。
シンガポールを象徴する建物「マリーナベイサンズ」にそっくりなビルが、実は重慶にもあるのをご存知でしょうか?屋上で連結されたその姿は、本家と見紛うほどの迫力です。
「もしや壮大なスケールの模倣品……?」と驚かれるかもしれませんが、一体この建物の正体は何なのでしょうか。動画では、一騎さんがその実態に迫ります。
さらに、一騎さんの動画を通して、日常でそのまま使える「決意の言葉」や、重慶ならではの移動シーンなどについて学んでいきましょう!
「見て終わり」にするのではなく、次回のレッスンで実際に使うことをイメージしながら、楽しく読み進めてみてくださいね。
【動画を見る前にチャレンジ!中国語&文化クイズ】
動画を見る前に、3つのクイズに挑戦してみましょう!
答えは動画の中に出てきます。
Q1. 「●●するのが怖い(勇気がない)」は、中国語でどう言うでしょうか?
Q2. 旅行で乗る機会も多い「ロープウェイ」、中国語では何と呼ぶでしょうか?
Q3. 中国には夜食を食べる習慣がありますが、南方と北方で違いはあるでしょうか?
🎥 今回のレッスン動画
【重慶】知られざるもう一つのマリーナベイサンズ。正体が衝撃すぎた|週末中国・重慶編③
【場面1】5:11 絶叫アトラクションで使える中国語!
この場面は中国語字幕がなく、周囲の音で少し聞き取りづらいかもしれませんが、ネイティブがよく使うリアルな一言です。ぜひ耳を澄ませてみてください。
5:11
游客:啊,我不敢。
Yóukè: Ā, wǒ bù gǎn.
(観光客:あぁ、怖くてできない……)
5:25
工作人员:把眼睛睁开!
Gōngzuò rényuán: Bǎ yǎnjing zhēngkāi!
(スタッフ:目を開けて!)
💡 「敢(gǎn)」ってどんな意味?
「敢」は、“~する勇気がある”という意味の助動詞です。
日本語では「怖くてできない」「気まずくて言えない」「勇気が出ない」など、状況によって訳し方が変わりますが、中国語では「不敢(bù gǎn)」を使うだけで、心理的なハードルを自然に表現できます。
【例文】
•我不敢一个人去。
Wǒ bù gǎn yí ge rén qù.
(ひとりで行く勇気がありません。)
•老板在,我不敢说。
Lǎobǎn zài, wǒ bù gǎn shuō.
(上司がいるので、怖くて言えません。)
•不敢问。
Bù gǎn wèn.
(聞きたいけれど、聞く勇気が出ません。)
•你敢吗?
Nǐ gǎn ma?
(やる勇気ある?)
👉 友人同士のちょっとした挑発やゲームの場面でよく使われます。
【場面2】7:25 機械アナウンスに耳を傾けてみよう
自動撮影のスポットでは、次のようなアナウンスが流れています。
「3、2、1,拍摄完成!」
Sān, èr, yī, pāishè wánchéng!
(3、2、1、撮影完了!)
👉 ちなみに、この「拍摄完成」は少し硬い機械的な表現です。
日常会話で「撮れたよ!」と言いたい時は、次のようなフレーズがより自然です。
•「拍好了!」(Pāi hǎo le! / 撮れたよ!)
•「拍完了!」(Pāi wán le! / 撮影終わったよ!)
短いフレーズですが、生活感のある表現ですのでぜひセットで覚えてみてください。
それにしても、ビルの屋根の上に自動撮影のスポットがあるなんてすごい場所ですね。
【場面3】13:36 乗り場のアナウンスに挑戦!
重慶名物の空中散歩「長江索道(ロープウェイ)」のシーンです。
車内アナウンスに字幕はありませんので、まずはご自身の耳でどこまで聞き取れるかチャレンジしてみましょう。
「各位游客,索道即将进站,欢迎下次乘坐长江索道」
Gèwèi yóukè, suǒdào jíjiāng jìn zhàn, huānyíng xià cì chéngzuò Chángjiāng suǒdào.
(観光客の皆様、まもなくロープウェイが駅に到着いたします。またのご利用をお待ちしております。)
💡 注目単語:「索道(suǒdào)」
「索」はロープ、「道」は路を意味し、中国語ではロープウェイのことを「索道」と呼びます。
観光地の案内板やアナウンスで頻繁に登場する単語ですので、これを覚えておくだけで旅行がぐっとスムーズに、そして楽しくなりますよ。
ちなみに、日本語でも同じ意味で「索道(さくどう)」という言葉がありますが、普段はあまり使われていませんね。
📝【知って得する!中国トレンド豆知識】
動画の後半で、深夜までにぎわう重慶火鍋の店を見て、一騎さんが「やっぱり夜遅くから食べる文化があるのかね」と話していました。
実は、中国の南方エリアには「夜型」の都市が多く存在します。
特に重慶は夏場の湿気が強く、日中は非常に暑いため、涼しくなった夜から外出して食事や買い物を楽しむ習慣が根付いています。
一騎さんが火鍋を食べていた時も、夜遅くにも関わらず徐々にお客さんが増えてきてにぎわっていたようです。特に若者のグループやカップルが多かったそうです。
重慶は「不夜城(Búyèchéng)」、つまり眠らない街とも呼ばれます。
「洪崖洞(Hóngyádòng)」などの夜景スポットはもちろん、火鍋や串焼き「焼烤(shāokǎo)」の店が深夜まで活気に溢れています。
こうした文化は成都や広州、上海といった南方都市に共通する特徴で、冬の寒さが厳しい北方エリアとは対照的な、中国の興味深い一面と言えますね。
🐼一騎さんから一言:
重慶は湿気が多くて暑いので、「夜型」の都市という話がありましたが、中国では、「三大ボイラー」と呼ばれる都市があります。それが、重慶、武漢、南京です。なぜこの3か所なのかわかりますか?中国の地理を頭に浮かべればわかるかもしれません。そう、その3都市は中国の中心を横断する大河・長江沿いにあるんです。そのため、夏になるとその強い湿気と暑さで「三大ボイラー」と言われています。自分は夏に南京に行ったことがありますが、汗がダラダラ滴り落ちる湿気と暑さでした。これが避けたかったので、重慶を行こうと考えた時には絶対に夏は選択肢に入れず、動画の時は11月に行きました。でも、動画を見ていただいた方はわかると思いますが、「重慶のマリーナベイサンズ」の屋根(地上250m!)にせっかく上ったのに、あまり見晴らしが良くないですね。実は、重慶は普段からも湿気が多くて霧がよく発生するので、「雾都(Wùdū)」とも呼ばれているんです。重慶は、その立体的な街並みから「8D都市」や「山城」と称されたり、ギラギラの夜景から「サイバーパンク」と言われることもあって、その飛び抜けたユニークさから、本当に色々な呼び方があります・・・(おもしろすぎる!!)。
🖋 今回のコラム執筆:郭(カク)先生 
プロフィール:
中国・大連出身。中国語教師歴17年。ICA(国際漢語教師職業資格)上級、普通話水平テスト(PSC)二級甲等、および日本語能力試験1級を保持し、確かな専門知識に基づいた指導を行っている。ハオ中国語アカデミー渋谷校にて常勤講師、教務主任、マネージャーを歴任し、長年、教室運営と講師育成に深く携わってきた。現在は、対面・オンライン・グループなど多岐にわたる形態で数多くの日本人学習者をサポートする傍ら、自身の語学力と豊富な経験を活かし、中国の豊かな文化を伝えるイベント企画などにも注力している。
郭先生からのメッセージ:
皆さん、今回の重慶コラムはいかがでしたか?
私の故郷である北方の港町・大連とはまた異なり、山あいに摩天楼がそびえ立つ重慶のダイナミックな景観は、同じ中国出身の私から見ても非常に見応えがあります。
コラムでご紹介した「敢(Gǎn)」という言葉は、中国語を学ぶ皆さんの背中をそっと押してくれる大切なキーワードです。いままでの中国語指導経験の中でも、間違いを恐れずに「敢说(Gǎn shuō / 思い切って話す)」ことを大切にされている方は、よりスムーズに、いきいきとした表現を身につけられているように感じます。
焦らず、ご自身のペースで楽しみながら、一歩ずつ中国語の世界を深めていきましょう。いつか皆さんが重慶を訪れ、現地の活気ある空気を肌で感じる日が来ることを願っています。
再见!
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