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2020年6月25日は何の日?

大家好!またまたハオ新橋校華語センターのコーナーがやってまいりました。

 

今回のお相手は新橋校で3番目にカッコいいC老師でございます。(3人中)

 

さて突然ですが、問題:2020年6月25日は何の日でしょうか?

 

 a.中国語を始めるのに最適な日。 b.L老師の誕生日。 c.端午節。

 

解説:

 a. 365日いつでも、思い立ったその日が最適な一日になります。思い立ったらすぐに始めましょう!

 b.L老師もC老師も冬生まれで、誕生日はもう半年先になります。

 c.正解。端午節は旧暦(太陰暦)の5月5日なので、6月中旬を目途に年によって若干前後してその日を迎えます。去年は早めの6月7日でしたが、今年2020年は6月25日になります。

 

 「その昔、大陸南部の大国・楚に屈原という詩人がいました…」と期待される皆様、ごめんなさい。端午節の由来や行事などの基本情報に関しては当ブログでも度々紹介されておりますのでここでは省きます。今回は「台湾の端午節あるある」という視点から、中華圏の三大祝日・夏の部に当たる端午節をもう少しディープに考察していきたいと思います。それではいきましょう。

 

■台湾の端午節あるあるその一:端午節前後は連休になりがち。

 

 2019年の端午節は金曜日だったため、そのまま三連休になりました。今年の端午節(6月25日)は木曜日ですが、台湾では待ってましたとばかりに早速金曜日も振替休日に指定され、見事な四連休となりました。ずるいなーと羨ましがる皆様、ご安心(?)ください、世の中はうまくできているものです。何せ「振替」休日ですから、この一日分の休みは既にきっちり回収されております。去る6月20日、世界中がいつもの土曜日を満喫している間、台湾の人々は金曜日までの疲労を抱えつつ、半ば放心状態になりながらも懸命に働いていました。その一日の貯金分が今回の四連休の二日目となったわけです。因みに来年2021年の端午節はちょうど月曜日でこれまたうまい具合に三連休になります。

 

 

■台湾の端午節あるあるその二:(地球温暖化で変わりつつあるが)端午節はマリンスポーツのゴーサイン。

 

 台湾では大体端午節の少し前に梅雨が上がり、本格的な夏を迎えるので、海だ、プールだ、サーフィンだ(地域限定)、水上バイクだ(更に地域限定)、ダイビングだ(ただの便乗商法)などと騒ぎ始めるのもこの時期です。ただこれは台湾というより、やや台北よりの感覚かもしれません。台湾の中部・南部では夏がもっと早く訪れ、最南端の沿岸部に至ってはほぼ一年中マリンスポーツができます。サーファーのO様、今年は難しいかもしれませんが、来年あたりでも是非!

 

 

■台湾の端午節あるあるその三:粽三昧のつもりがいつしか粽地獄。

 

 端午節の食べ物と言えば皆様もご存知の「粽子(zong4 zi)」。(存知と粽子をかけたわけではありません。念のため。)台湾では普段朝食屋などの飲食店でも食べられるごく一般的な食べ物ですが、端午節シーズンになると一気に日頃の数倍もの消費量になります。例えばC老師家の主な入手経緯はこんな感じ:

 

近所の奥さんA:「うちの母が作りすぎたのよ。おほほほほ。良かったら皆さんで食べて。(16個)」

 

上司B:「この前会食で使った○○飯店の粽、あれ旨かったよな。お土産でいっぱい買ったから10個もらっとけ。(と言いながら12個渡される)」
 
 

同僚C:「うちの嫁が今年粽作りに初挑戦したんだ。形はあれだけど味はいけるよ。はい、どうぞ。(8個)」

 

友人D:「お前も好きな××軒の粽、取り寄せを始めたって。俺一人じゃ食いきれないから一緒に注文しようぜ。(結局3分の2を引き取ってまた16個)

 

祖母E:「今年もう止めようと思ってたけど、結局作っちゃった。冷凍すれば結構持つから、ほら。」(一連なりの、一目では把握できない数。約30個。)

 

想像上の妻F:「ねえ、肉粽(いわゆるオーソドックスな粽)ばかりじゃ飽きちゃうから、あんこ入りの甘いやつを作ったわ。」(救世主)
(↑これは妄想ですが、A~Eは実在。)

 

 

と、メンツやセリフは毎年微妙に変わるものの、大体こんな調子で6月中旬~下旬にかけて自宅の冷蔵庫は上も下も扉を開ければ辺り一面ダークグリーン。これを新鮮なうちに食べきるとなると、さあ大変、朝食も粽、お弁当も粽、おやつも粽、夕食も粽、夜食も粽というエンドレス粽ループが2週間ほど続きます。それ自体は大変美味しいものなので、初日は大いに楽しめますが、召し上がったことのある方ならお分かりの通り、粽という料理(本当は主食)は非常に自己完結性の高いシロモノで、生半可なちょい足しや味変は一切受け付けません。こうして、初日の粽三昧が三日目ともなればすっかり罰ゲームに変わり、一週間で立派な拷問に転じ、しまいには底無し粽無間地獄へと変貌していくのでした。ところが不思議なことに、暫く経って胸焼けが抜けるとまた食べたくなります。思うに、きっと二千年以上も前から食べ継がれてきた伝統食には、私たちの味覚に訴える強力な何かが宿っている、ということでしょう。

 

いかがでしたか。ご意見・ご感想・ご質問は随時受け付けております。

 

以上、C老師でした。ではまた! 下次見!

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