白露について!! 漢詩で勉強
大家好!
ハオ中国語アカデミー渋谷校です。
今週の日曜日にレッスンにいらっしゃった皆さん、お疲れ様でした。
中国天文年暦によると、北京時間9月8日0時30分(日本時間9月8日1時30分)に、
お昼と夜の温度さがもっとも大きい節気の「白露」を迎えました。
白露(はくろ)は、二十四節気の第15であり、大気が冷えてきて、露ができ始めるころです。
現在広まっている定気法では太陽黄経が165度のときで、毎年の9月8日ごろです。
『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明しています。
さて、中国では「白露」に関する漢詩はたくさんありますよ。ご存知でしょうか。
本日は、いくつかをご紹介いたします。
蒹葭(詩経国風:秦風)
蒹葭苍苍,白露为霜。(兼葭蒼蒼たり白露霜と為る)
所谓伊人,在水一方。(所謂伊(こ)の人 水の一方に在り)
玉階怨 李白
玉阶生白露,夜久侵罗袜。(玉階に白露生じ 夜久しくして 羅襪(らべつ)を侵す)
却下水晶帘,玲珑望秋月。(却(かえ)って下ろす 水精の簾(すだれ) 玲瓏(れいろう)秋月を望む)
【日本語訳】宮殿の玉の階(きざはし)に白露が降り、夜が更けて薄絹の靴下の中まで冷たさが染み渡ります。もう水晶の簾は下ろしましょう。そして簾ごしに冷たく輝く秋の月を眺めています。
月夜に舎弟を憶ふ(杜甫)
戍鼓断人行,边秋一雁声。(月夜に舎弟を憶ふ 戍(じゅ)鼓(こ)人行断え 辺秋一雁の声)
露从今夜白,月是故乡明。 (露は今夜より白く 月は是れ故郷に明かるからん)
【日本語訳】月夜に弟のことを思う 。砦の太鼓が鳴り、人通りが絶えた。 辺境の秋空に、一羽の雁の声が響く。 今夜から白露の季節となり、 故郷では月光が明るく照らしていることだろう。
それではまた次回!!