中国の方言
中国語を学んでいるあなたは日本のどこのご出身ですか。小さい頃はご両親や友達と何語で喋っていますか。
普段東京で生活し、お仕事をされている方だと、ほとんど日本語の標準語を使っていると思いますが、
ゴールデンウィークや夏休み中、故郷に帰ると、標準語から方言に切り替えますでしょうか。
私は中国の南地方の出身なので、マンダリンと発音や声調が大分違っている方言を身に付けています。
今日は中国語の方言を簡単にご紹介します。
諸説がありますが、中国では七つの方言区分があると言われています。
下記に列挙します。
1)官话(guān huà)方言(fāng yán):四分の三の漢民族の人が使っていて、北京官話を含めて、中国語の標準語の基本となっています。
2)湘(xiāng)方言:湖南省の多くの地区がこの方言を使います。
3)赣(gàn)方言:宋の時代から形作られ、中国の人口の5%がこの方言を使います。
4)吴(wú)方言:三千年あまりの歴史があり、八つの声調があるのが特徴です。上海語や蘇州語はその代表です。
5)闽(mǐn)方言:福建省や広東省の沿岸部をはじめ、約8000万人が使い、最も複雑な方言だと言われています。
6)粤(yuè)方言:広東語ともいい、香港とマカオの公式言語です。一億を超える人が使っています。
7)客家(kè jiā)方言:台湾の公式言語で、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン等の国にいる華僑の多くがこれを使う。
もちろん、発音や声調や接続詞などの区別によって、更に細かく分類することもできます。
中国にいる時、この中のどれか一つか二つを絶対に皆さんは耳にしたことがあると思いますよ。
今度は粤方言や呉方言のような独特なものをもっと詳しく取り上げますね。