月: 2019年4月
日本の元号は、元々古代中国から来たものです。
現代の中国では、元号は使われていませんが、
昔(清朝まで)は元号が使われていました。
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例えば、
中国でも有名な清朝の元号
「康熙 Kāngxī」「乾隆 Qiánlóng」
などがあります。
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現在、中国語圏では、まだ元号が使われているのが、
台湾の「中華民國 Zhōnghuá mínguó」です。
1912年、清朝が終わり、中華民国の時代に入り、
1912年は中華民国元年です。
(偶然、1912年も日本の「大正元年」です。)
そして、中華人民共和国が成立後、
「中華民國 Zhōnghuá mínguó」の元号は、
台湾でのみ使われることになりました。
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換算法は、
西暦-1911=「中華民國N年」です。
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例えば、写真の台湾20元玉に書かれた
「中華民國九十七年 Zhōnghuá mínguó jiǔshíqī nián」は
西暦2008年です。
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今年2019年は、
「中華民國108年 Zhōnghuá mínguó yìbǎi líng bā nián」です。
(真ん中の「零」を読むのを忘れないでくださいね。)
「令和」ですね!
さて、この元号「令和」を中国語でどうやって発音するか。
皆様 ご存知でしょうか?
いっしょに読んでみましょう:
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「令和」Lìng hé
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この「令」は、現代中国語では
ほぼ「命令、させる」の意味で使われますが、
古文では「美しい、素晴らしい」などの意味もあります。
例えば
「当令」dānglìngという言葉は、
「当時に一番美しい」という意味合いで、
「旬を迎える、旬の」という意味になります。
例えば、
「当令水果」dānglìng shuǐguǒ=「季節のフルーツ」、
その季節で食べるには一番相応しいフルーツという意味です。
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なので、新元号は中国語でも、
「美しい平和」と解釈できそうですね。